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■ 騒音の発生要因
平行軸ギヤードモータは、歯車を介して動力を伝達するため、かみ合い音・振動音・軸受音などが発生します。特に高負荷・高回転運転や、歯面加工精度が不十分な場合に騒音が増大します。
主な要因は以下の通りです。
歯車かみ合い時の衝撃や摩擦
軸やケーシングの共振
潤滑不足や劣化
負荷変動による回転むら
■ 騒音低減の技術的アプローチ
1. 歯車形状・加工精度の最適化
ヘリカルギヤの採用でかみ合いをスムーズ化し、衝撃音を軽減
歯面研削仕上げで粗さを低減し、摩擦音を抑制
歯形修整(クラウニング)により、偏荷重を防止
2. 材料と表面処理
高剛性材を使用し、共振を減らす
歯面に硬質クロムめっきや浸炭焼入れを施し、摩耗を抑えることで異音発生を予防
3. 潤滑技術
高粘度グリースや専用ギヤオイルを使用し、金属接触音を低減
オイルバス方式で均一な潤滑膜を維持
4. 構造的防音対策
ケーシングの肉厚増加やリブ補強で共振を抑える
防振ゴムや防音カバーを追加
5. 制御技術による騒音抑制
ソフトスタート制御で急加速による衝撃を防ぐ
負荷変動の少ない速度プロファイルを設定
■ 静音化事例
事例1:食品包装ラインでの静音化
課題:高速稼働時に歯車かみ合い音が大きく、作業環境騒音が85dBを超過
対策:
ヘリカルギヤ化と歯面研削仕上げ
高粘度合成潤滑油の導入
効果:騒音レベルが78dBまで低減、作業員の疲労軽減
事例2:医療機器組立ロボットの搬送軸
課題:無塵室環境での騒音と振動が品質検査に影響
対策:
防音カバー追加
モータ制御にS字加減速プロファイルを適用
効果:振動値を40%低減、騒音は70dB以下に抑制
事例3:印刷機搬送部
課題:長時間運転でのギヤ摩耗による異音
対策:
浸炭焼入れ歯車への更新
定期給脂間隔の短縮
効果:異音発生頻度がほぼゼロに
■ まとめ
平行軸ギヤードモータの静音化には、歯車設計・加工精度・潤滑・構造補強・制御技術の総合的な改善が必要です。特に用途や設置環境に合わせたカスタム対策を行うことで、作業環境の快適性と機械寿命の向上を同時に実現できます。
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クローズドループステッピングモータとは、エンコーダ(位置センサー)を内蔵し、リアルタイムで位置情報をフィードバックするステッピングモータのことです。従来のオープンループ制御のステッピングモータとは異なり、モータの回転位置を常に監視し、命令通りに動作しているかを確認・補正しながら動かす制御方式が採用されています。
主な特徴
1. 脱調の防止
ステッピングモータは、高速や高負荷時に「脱調(ステップ抜け)」を起こすリスクがあります。クローズドループでは、エンコーダによる補正制御**が行われるため、**脱調の心配がほとんどありません。


「写真の由来:Nema 34 クローズドループステッピングモーター Pシリーズ 8.5Nm/1203.94oz.in 電磁ブレーキ付き

2. 精度の高い位置決め
フィードバック制御によって、ステップ単位ではなくより滑らかなマイクロステップ制御と位置誤差補正が可能となり、高精度な位置決めが実現できます。
3. 消費電力と発熱の低減
オープンループでは常に定電流で駆動されますが、クローズドループでは**必要な電流だけを供給する制御が可能なため、消費電力が削減され、モータ本体の発熱も抑えられます**。
4. 静音性の向上
モータの不要な振動や共振を抑えることができるため、運転時の騒音も低減され、静かな環境が求められる装置にも適しています。
クローズドループ方式の利点
項目                                内容                                  
安定性           負荷変動や外乱があっても、補正によって正確な位置制御が可能      
高速化対応     高速回転時にもトルク低下や制御誤差が少なく、生産性の向上につながる
トルクリミット制御       必要以上の力をかけずに動作できるため、機械や製品への負担を軽減できる 
装置の長寿命化       発熱や振動の低減により、モータ・周辺機器の寿命が延びる  
主な使用例
精密搬送装置
半導体製造装置
3Dプリンター・CNC装置
医療機器や光学機器
自動化ラインのサーボ代替
クローズドループステッピングモータは、ステッピングモータのシンプルさと、サーボモータの高精度・高信頼性を融合した制御技術です。脱調のリスクがなく、電力効率にも優れており、制御精度と装置の安定性を両立させたい場合に非常に有効です。
導入時には、対応するドライバやインターフェースの選定も重要となりますが、コストパフォーマンスに優れた高信頼なモーション制御を実現できる手段として、今後も多くの産業分野での活用が期待されています。
ステッピングモータは、電気信号(パルス)に応じて一定角度ずつ回転する位置決め用モータです。その中でもPM型ステッピングモータ(Permanent Magnet型)は、永久磁石を回転子(ロータ)に使用した構造により、シンプルかつ低速域での高トルク性能を実現しています。
本稿では、PM型ステッピングモータの基本的な動作原理と、その特性を活かした代表的な応用事例をご紹介いたします。
1. PM型ステッピングモータの構造と動作原理
● 構造の特徴
PM型ステッピングモータは、以下のような構成を持っています:
ステータ(固定子):複数の電磁コイルが配置されており、通電により磁極を形成します。
ロータ(回転子):N極とS極が交互に並ぶ永久磁石(多極)で構成されています。
● 動作の仕組み
ステータコイルの一部に電流を流すと、磁場が発生し、ロータのN極またはS極が吸引されて一定の角度(ステップ角)だけ回転します。
次に別のコイルに順番に電流を流していくことで、パルス信号に応じたステップ運動が行われます。
この繰り返しにより、連続的な回転動作や細かい位置決めが可能になります。
例:ステップ角が15°の場合、1回転(360°)には24ステップ必要になります。
2. PM型ステッピングモータの主な特性
特性項目 内容
構造 永久磁石式ロータ(磁極数が少なめ)
ステップ角 比較的大きい(通常7.5~15°程度)
制御方式 オープンループ制御が可能
トルク特性 低速域で高トルクを発揮
応答性 比較的スムーズで、精密制御も可能
コスト・構造 シンプルで製造コストが抑えられる
3. 応用事例紹介
PM型ステッピングモータは、簡易制御と高信頼性を両立できる特性から、以下のような用途で広く使用されています。
● ① プリンタ・スキャナ
紙送りやヘッド移動機構に使用。
確実な位置決めと静音動作が求められる小型装置に最適です。
● ② デジタルカメラ・監視カメラ
レンズのズームやフォーカス調整機構として利用。
軽負荷でコンパクトな機構にフィットし、細かい動作が可能です。
● ③ 医療・分析機器
自動注射ポンプや検体搬送装置などで、微量な制御が求められる場面に活用。
メカ構成が簡素なため、故障リスクが低く保守性にも優れています。
● ④ 自動販売機・ATM機器
コイン選別や紙幣搬送ユニットの制御モータとして使用。
低速・高トルクが必要であり、信頼性が重視される分野です。
● ⑤ ロボット・教育用機材
小型ロボットアームや教材用制御キットで活躍。
プログラムによる簡単な制御でステップ動作を実現でき、教育にも適しています。
4. メリットと留意点
● メリット
エンコーダなしでも位置制御可能(オープンループ)
制御回路が簡単で、コストパフォーマンスが高い
動作音が比較的静かで、定位置保持トルクが強い
● 留意点
高速域ではトルクが急激に低下するため、高速回転には不向きです。
ステップ抜け(脱調)を防ぐためには、負荷と駆動電流のマージン設計が必要です。
おわりに
PM型ステッピングモータは、その構造のシンプルさと安定した低速制御特性により、幅広い装置の駆動源として今なお重要な役割を担っています。特に、コスト重視・低速高トルク・コンパクト設計が求められるシーンにおいては、非常に有力な選択肢となります。
今後もIoT機器や小型自動機の普及とともに、PM型モータの活躍の場はさらに広がっていくと期待されます。
ステッピングモータは、1パルスあたり一定の角度で正確に回転する特性を持ち、比較的簡単なオープンループ制御でも高精度な位置決めが可能なモータです。しかし、実際の運用環境では負荷変動や外乱の影響により脱調(ステップの飛び)が発生する場合があり、より信頼性の高い位置制御を実現するためにはエンコーダによるフィードバック制御が有効です。
ステッピングモータにエンコーダを組み合わせることで、制御精度と安定性を大幅に向上させることができます。本稿では、そのステッピングモータエンコーダの特徴と利点について解説します。

1. エンコーダの基本的な役割
ステッピングモータエンコーダは、モータの回転角や移動距離を電気信号に変換するセンサです。ステッピングモータに取り付けることで、実際の回転位置と速度をリアルタイムで検出でき、目標位置との誤差を補正するクローズドループ制御が可能になります。
これにより、以下のような課題を解決できます:
脱調の検出と補正
起動・加速時のトルク不足への対応
停止位置のばらつきの抑制
2. ステッピングモータエンコーダの主な種類
◆ インクリメンタルエンコーダ
モータの回転に応じて**一定間隔のパルス信号(A相・B相)**を出力
回転方向やステップ数の検出に適しており、制御応答性に優れる
電源OFF時には絶対位置を保持しないため、原点復帰が必要
◆ アブソリュートエンコーダ
回転位置に対応した固有のデジタル信号を出力
電源を切っても現在位置を保持でき、原点復帰なしで即起動が可能
多回転タイプでは、回転数そのものも記憶可能
◆ 光学式・マグネチック式
光学式:高分解能で高精度な検出が可能。主に精密制御分野で使用
マグネチック式:耐環境性に優れ、振動や粉塵の影響を受けにくい。産業用途や屋外装置向け
3. 位置精度向上に貢献する特性
ステッピングモータの位置制御精度を高めるために、以下のエンコーダ性能が重要となります:
特性項目    内容
分解能           1回転あたりの検出可能ステップ数(例:1000ppr、5000ppr)。高分解能ほど位置制御が滑らかに。
応答速度 回転数変化に即時対応することで、振動やオーバーシュートを抑制。
出力方式 パルス(A/B/Z)信号、またはシリアル通信(SSI、BiSS)など。制御機器との互換性が必要。
取り付け精度 軸芯ずれが少ない構造や一体型モータを選ぶことで、誤差やバックラッシを抑制可能。
4. エンコーダ搭載による主な利点
脱調の防止
 位置ズレをリアルタイムに検知できるため、異常があれば即座に補正または停止動作が可能。
トルク制御とエネルギー効率向上
 必要なトルクだけを供給できるため、無駄な発熱や電力消費を抑えられる。
よりスムーズな加減速
 速度や位置に応じた細かな制御が可能になり、振動やショックの少ない動作を実現。
高信頼性のフィードバック制御
 サーボモータに近い運用が可能で、高精度な装置制御や精密搬送に適している。
まとめ
ステッピングモータにエンコーダを組み合わせることで、位置制御の信頼性と精度は大きく向上します。用途に応じて最適なエンコーダ(分解能、出力方式、絶対/相対型)を選定することで、制御装置の安定性や装置全体の性能向上に直結します。
高精度な位置決め・安定動作・エネルギー効率向上を求める現場では、エンコーダ付きステッピングモータの採用が非常に有効といえるでしょう。
従来のオープンループ制御では実現が難しかった高精度・高信頼性・リアルタイム制御を必要とする現場で、クローズドループステッピングモータがどのように活用されているかを具体的に紹介します。
 クローズドループステッピングモータとは?
クローズドループステッピングモータは、モータにエンコーダ(位置検出器)を内蔵し、回転位置や速度をリアルタイムでフィードバック制御するモータです。
脱調を防ぎつつ、位置精度を維持できることから、オープンループ方式に比べて制御の信頼性と省エネルギー性に優れています。
活用例①:電子部品の高速搬送装置(マウンタ・ピック&プレース機)
精密電子部品の供給や実装位置への配置にはミクロン単位の位置精度と高速応答が求められる
クローズドループ制御により、加減速時の位置ズレを補正しつつ脱調を回避
高速・高精度・静音性を兼ね備え、長時間の連続稼働にも適応
活用例②:自動検査装置(カメラステージやXYZテーブル)
光学検査や外観検査のカメラやセンサを動かすリニアステージに使用
撮像タイミングと同期して位置を正確に合わせるため、繰り返し精度と応答性が鍵
クローズドループにより速度変動の補正や位置再取得が可能
活用例③:食品・包装機械の搬送ライン制御
食品やパッケージのタイミング搬送、ラベリング、計量機構などで使用
内容物や速度に応じて微調整が必要なため、負荷変動に強い制御系が求められる
クローズドループ制御により、省電力化とトラブル低減、無人運転の信頼性向上に貢献
活用例④:医療・分析機器(注入ポンプ・試料搬送機構)
血液分析装置、DNAシーケンサ、液体クロマトグラフィーなどで微小量の搬送・位置決めが求められる
クローズドループ方式により、高分解能と再現性を両立
負荷が変化しても安定した動作が得られるため、長期運用・高精度要求機器に適する
活用例⑤:産業用3Dプリンター・レーザー加工機
精密な3Dプリントやレーザースキャン時の軌道制御に利用
制御遅延や過負荷での「脱調」が製品不良につながるため、高信頼なクローズドループ制御が必須
エンコーダ付きで品質安定性と補正機能の両立が可能
クローズドループステッピングモータは、サーボモータに近い制御性と、ステッピングモータの簡便性・コストメリットを両立できる点が評価されています。脱調リスクが許されない産業分野では、ますます不可欠な存在となりつつあります。
導入に際しては、エンコーダの分解能、制御ICの選定、負荷条件への適合性なども重要です。
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