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中空ステッピングモータ(Hollow Shaft Stepper Motor)は、中心に中空軸(穴の空いたシャフト)を持つステッピングモータで、主に配線、光学系、空気配管などの通過を目的として使用されます。この設計はコンパクトさと機能性を両立させながら、高い回転精度を維持するための高度な技術が組み込まれています。
●中空ステッピングモータの構造
中空ステッピングモータの構造は、基本的には通常のステッピングモータと類似していますが、以下の特徴があります:
1. 中空シャフト
モータの回転軸が中空になっており、内部にケーブルやシャフト、光ファイバー、エアチューブなどを通すことが可能。
ロボットアームや自動装置で、回転と同時に信号や流体を通す用途に最適。
2. ステータとロータ
ステータ(固定子):複数の電磁コイルを配置。
ロータ(回転子):通常は永久磁石やソフト磁性体で構成され、歯付き構造を持つ(ハイブリッド型の場合)。
3. ハイブリッド型構造
中空ステッピングモータの多くは「ハイブリッド型」を採用しており、可変リラクタンス型と永久磁石型の利点を融合。
高トルク、高精度、小型設計に対応。
●動作原理
ステッピングモータは、電気信号(パルス)によって一定角度ずつ正確に回転するモータです。以下がその基本原理です:
1. パルス駆動
各コイルに順番に電流を流すことで磁界を発生。
ロータの磁極がその磁界に引き寄せられ、決まった角度(ステップ角)だけ回転。
2. 微細制御(マイクロステップ)
通常は1.8°(200ステップ/回転)だが、電流を細かく制御することでマイクロステップ(1/8や1/16など)により滑らかな動作が可能。
3. 中空軸とトルク特性の最適化
中空設計による剛性の低下を補うため、磁気回路やベアリングの配置に工夫あり。
トルク低下を最小限にする巻線設計・ロータ形状の最適化が行われている。
●回転精度を支える設計技術
高精度な回転制御を実現するためには、以下の設計技術が不可欠です:
1. 精密な歯形設計
ステータとロータの歯の形状や配置精度により、ステップ角のばらつきを最小限に抑制。
2. 低バックラッシュ・高剛性構造
中空構造による軸のたわみや振動を防止するために、シャフト径やベアリングの配置を最適化。
3. 閉ループ制御との組み合わせ
エンコーダを用いたフィードバック制御により、脱調(ステップのずれ)を防ぎ、より高精度な制御が可能。
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