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■ 中空軸ステッピングモーターとは
中空軸ステッピングモーターは、モーターの中心に貫通した中空のシャフトを持つステッピングモーターです。この中空構造を活用することで、ケーブルや配管をモーターの内部を通して配線でき、省スペース設計や機構のシンプル化を実現します。精密機器やロボット分野をはじめ、さまざまな分野で利用されています。
■ 中空軸ステッピングモーターのメリット
1. 省スペース化の実現
ケーブルや配管をモーターの中空軸に通せるため、装置の外部スペースを大幅に削減できます。
コンパクトな装置設計が可能となり、限られたスペースに多機能を組み込む際に有効です。
2. 配線・配管の自由度向上
中空軸を活用することで、配線や配管をスムーズにまとめられます。
ケーブルのねじれや断線のリスクを低減し、信頼性の高い配線システムを構築できます。
3. メンテナンス性の向上
配線が整理されるため、メンテナンス作業が容易になります。
部品交換や調整がしやすく、作業効率を高めることが可能です。
4. 高精度な位置決め
ステッピングモーターの特徴であるオープンループでの高精度制御を活かしつつ、中空軸により機構設計の柔軟性が向上します。
特にロボット関節や回転ステージなどにおいて、精度の高い制御が可能となります。
■ 一般的な用途
1. ロボット工学
ロボットの関節部分に使用され、ケーブルやエア配管を中空軸内に通すことで動作の自由度を確保できます。
特に産業用ロボットや医療ロボットでの活用が進んでいます。
2. 半導体製造装置
半導体製造装置では、高精度かつ省スペースな駆動システムが求められます。
中空軸を通じて真空配管や電気信号ケーブルを効率よく配置でき、装置の信頼性と効率が向上します。
3. 自動化設備
搬送システムや回転ステージなど、自動化設備に広く利用されます。
中空構造によって複雑な機構を簡素化できるため、システム全体のコスト削減にもつながります。
4. 医療機器
限られた空間に高機能を実装する必要がある医療機器でも有効です。
例:手術支援ロボット、精密診断装置などでの回転・位置決め機構。
■ まとめ
中空軸ステッピングモーターは、省スペース設計、配線の自由度、メンテナンス性の向上といった大きなメリットを持ち、ロボットや半導体製造装置、医療機器など多くの分野で活躍しています。高精度な位置決め性能を維持しながら、装置全体の効率化と信頼性向上に寄与する点が最大の特長です。
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