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①ティーチング
ロボット導入におけるティーチングとは、『ロボットに動きを教えること』です。
導入後の産業用ロボットはティーチングに始まりティーチングに終わるといってもよいでしょう。
そんなティーチング、3種類の方法があります。
1つ目、オフラインティーチング。
オフラインティーチングは、ロボットがない場所でロボットの動作を組み込む方法です。
ソフト上で具体的な動作を確認することができ、実際に現場に行かなくてもよいメリットがあります。
2つ目、オンラインティーチング。
オンラインティーチングは、オフラインティーチングは真逆で、
現場で機器を使用してロボットに動作を組み込む方法です。
実際にロボットの様子を確認しながらティーチングを行うことができ、
知識の浅い方でも比較的ティーチングしやすい傾向があります。
3つ目、ダイレクトティーチング。
ダイレクトティーチングは、ロボットを直接手で動かしてロボットに動作を組み込む方法です。
オンラインティーチングよりも更に直感的にティーチングを行うことができます。
ただし、細かい動作が難しいという欠点があります。
そのほかにもメリットデメリットがあります!
ティーチングについてまとめたコラムはこちら!
②具体的な操作方法は?
「ティーチングを~」と言われても「何言ってるの?」と思う方いらっしゃるかと思います。
具体的な実務レベルでのお話をしていきましょう!
『前項でお話したティーチングをどのようにやっていくか』が以降のお話のミソとなります。
企業や工程、現場のレベルに合わせて様々なティーチング方法がありますが、
具体例を出しながらお話していきます!
③3DCADを活用したティーチング
まずは、3DCADを利用したティーチングを見ていきましょう。
3DCADとは、製品の3Dモデルを作成するツールで従来の2DCAD、
つまり、図面を作成するツールが進歩して誕生しました。
3DCADを用いて作成した3Dデータは、細かい寸法データ情報が
組み込まれているため、3Dデータから寸法、形状の情報を読み取って
ロボットの動作指示することができます。
例えば、検査。
3Dデータを基に製品情報を読み取って、
寸法精度に問題がないか、表面にキズがないか、等の検査を行うことができます。
メリットとしては、製品のレビジョンアップや、新製品にも対応することができます。
④Excelデータを活用したティーチング
皆さんお馴染みのExcelを活用したティーチングです。
前項の3DCADを扱えない企業にピッタリな方法です。
あらかじめ、規則性こそ必要にはなりますが、最初に作成したシート通りに
寸法を入力することでロボットに動作指示することができます。
例えば、規則性はあるものの、都度特注品の柵の溶接。
柵の支柱のピッチが大きさや、そのものの大きさによって、
支柱の溶接ポイントが異なります。
そういった場合でも、ピッチや外形寸法を記入することで、
簡単にティーチングを行うことができます。
メリットとしては、都度3Dデータを作る手間を省くことができ、
同一形状の場合は、非常に強みを生かすことができます。
⑤操作ディスプレイを活用したティーチング
操作ディスプレイを活用したティーチングは主に、無人搬送ロボットに使用されることが一般的です。
スマホ端末のような操作感で簡単にロボットに動作を指示することができます。
例えば、料理店での配膳ロボット。
提供する料理をロボットに載せ、配膳テーブルをディスプレイから指示することにより、
その場まで、ロボットが自動で持って行ってくれます。
メリットとしては、視覚的に誰でも簡単に操作ができることです。
⑥音声認識によるティーチング
音声認識によるティーチングはまだまだ発展途上です。
例えば、垂直多関節ロボットに対して、音声認識で簡単な動作を指示することができます。
事例が非常に少なく、現在はまだ、実用レベルではないのかもしれませんが、
動作パターンを複数設定して、「Aパターンで動いて」と音声で指示するとその通り動いてくれるといった、
AIボットのような使用方法が今後可能になると予想されています。
工場、倉庫では、効率化が難しいかもしれませんが、これが料理店の配膳ロボットに
活用されることで、非常に効率的になることでしょう。
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